記載されているポートは、原則どのマシンからのインバウンド通信に対しても開く必要があります。
クラスターのアウトバウンド通信はエフェメラルポートを通じて行われます。
目次:
- ホストの名前解決
- クラスターマシンのポート
- クライアントマシンのポート
- Admin Center
- オンライン ライセンス
ホスト名でクラスタに接続する場合、IPアドレスに名前解決できる必要があります。正しいIPアドレスに名前解決ができない場合、ホスト名ではなくIPアドレスで直接クラスタに接続することを検討します。 (R2023a以降のみ)。
IPアドレスが解決できるかどうかをテストするには、ホスト名に対して ping テストを行います。 MATLABクライアントがホスト名ではなくIPアドレスでクラスタに接続する場合、クラスタープロファイルの変更を行います。
下記ポートの計算式はクラスター全体ではなく、各マシンごとに計算されており、そのマシンで実行されている各タイプのサービスの数を反映する必要があります。
NOTE:
- 既定の設定で、BASEPORT は mjs_def ファイルで 27350 に設定されており、mjs_defファイルは「MATLABROOT/toolbox/parallel/bin/」に配置されています。
- nJ はマシンで起動している ジョブマネージャー の数を表します 。
- nW はマシンで起動している ワーカー の数を表します。
R2018a以降:
BASEPORT to BASEPORT+6+nJ+4*nW
BASEPORT+1000 to BASEPORT+1000+2*nW (他のクラスターマシンに対してのみ)
R2017a/b:
BASEPORT to BASEPORT+6+nJ+3*nW
BASEPORT+1000 to BASEPORT+1000+2*nW (他のクラスターマシンに対してのみ)
R2015a - R2016b:
BASEPORT to BASEPORT+5+nJ+3*nW
BASEPORT+1000 to BASEPORT+1000+2*nW (他のクラスターマシンに対してのみ)
このバージョンでは、2つの必須ポート範囲が新たに導入されました。
新しいポート範囲の既定の値は、以下の括弧内に示されています。
JOBMANAGER_PEERSESSION_MIN_PORT to JOBMANAGER_PEERSESSION_MAX_PORT (14351 to 14383)
WORKER_PARALLELPOOL_MIN_PORT to WORKER_PARALLELPOOL_MAX_PORT (14384 to 14448)
jobmanager_peersession や worker_parallelpool の範囲をカスタマイズする場合は、以下を参照します。
R2010b - R2014b:
BASEPORT to BASEPORT+5+nJ+3*nW
BASEPORT+1000 to BASEPORT+1000+2*nW (他のクラスターマシンに対してのみ)
これらのポート範囲は、クライアントマシンのMATLABの関数 pctconfig を使用して制御することができます。R2015a以降:インバウンド通信はありません。
R2009b - R2014b:R2006b - R2009a:4.Admin CenterAdmin Center を使用しているマシンで接続テストを行う場合、ポート 7 を開ける必要があります。
このポートは、クラスターのセットアップや一般的なクラスターの操作には必要ありません。
5.オンライン ライセンスクラスターが オンライン ライセンス を使用する場合、クラスターマシンからの アウトバウンド 通信用にポート 443 を開ける必要があります。
注意:R2019a以降の変更点:
- MATLAB Distributed Computing Server は MATLAB Parallel Server に名称変更されました。
- 「mdce_def」は「mjs_def」にファイル名が変更されました。
- 「mdce」は「mjs」にファイル名が変更されました。
- R2019aおよびそれ以前の場合、「mjs_def」ファイルは "$MATLAB/R20XXx/toolbox/distcomp/bin" に配置されています。