MATLAB が使用する JPEG, PNG, TIFF などのドライバは、出力時のファイルサイズを指定するため、Figure の "PaperPosition" プロパティに依存しています。さらに、ドライバは、画像生成用の Figure のスナップショットを取得するため、PRINT コマンド実行時の "-r" オプションにより出力の解像度が決定されます。
例えば、Figure の "PaperPosition" プロパティが大半の PC のデフォルト値である [.25, .25, 8, 6] (単位：インチ) であるとします。このとき、幅8, 高さ 6 となります。また、PRINT 関数の "-r" オプションのデフォルト値は、 150 dpi です。よって、
print -djpeg filename
によって生成される画像は、
8*150 x 6*150 = 1200 x 900 [ピクセル]
のサイズとなります。
以下では、JPEG 画像の出力サイズを調節する 2 つの方法を紹介します。
1. PaperPosition プロパティと解像度を指定する
例えば、400 x 300 [ピクセル] の画像を出力したい場合、以下のように実行します。
plot(1:10) % Example graph\nset(gcf,'PaperUnits','inches','PaperPosition',[0 0 4 3])\nprint -djpeg filename.jpg -r100
出力される JPEG 画像は、4*100 x 3*100 = 400 x 300[ピクセル]のサイズです。
2. スクリーン上と同じサイズで出力する
以下のような関数 screen2jpeg.m を作成し、実行します。
function screen2jpeg(filename)\n%SCREEN2JPEG Generate a JPEG file of the current figure with\n% dimensions consistent with the figure's screen dimensions.\n%\n% SCREEN2JPEG('filename') saves the current figure to the\n% JPEG file "filename".\n%\n% Sean P. McCarthy\n% Copyright (c) 1984-98 by MathWorks, Inc. All Rights Reserved\n\nif nargin < 1\n error('Not enough input arguments!')\nend\n\noldscreenunits = get(gcf,'Units');\noldpaperunits = get(gcf,'PaperUnits');\noldpaperpos = get(gcf,'PaperPosition');\nset(gcf,'Units','pixels');\nscrpos = get(gcf,'Position');\nnewpos = scrpos/100;\nset(gcf,'PaperUnits','inches','PaperPosition',newpos)\nprint('-djpeg', filename, '-r100'); % 他の画像フォーマットしたい場合はここを編集\ndrawnow\nset(gcf,'Units',oldscreenunits,'PaperUnits',oldpaperunits,...\n 'PaperPosition',oldpaperpos)
(実行例)
>> screen2jpeg('myimage.jpg')
なお、画質を向上するためには、上記の PRINT コマンド実行時に、'-djepg' の代わりに '-dpng' を使用することをお勧めします。
