R2017b から、AppDesigner で作成したアプリへ起動時に入力引数を渡す機能が提供されています。
App Designer の コードビューを選択し、[エディター] タブにある [アプリの入力引数]ボタンを選択することで、入力引数を既定するための画面が表示され、指定することが可能です。
・App Designer の起動タスクおよび入力引数
R2017a もしくはそれ以前のバージョンをご利用の場合には、類似の機能としては、AppDesigner 内のパブリック関数があります。
この方法では、出力引数を付けて GUI アプリを一旦起動する必要がある点で、GUIDE などの従来の方法とは異なりますが、アプリのハンドルとアプリに引渡したい引数を入力とし、それらの値を用いてアプリ内のコンポーネントを操作するような処理を "パブリック関数" として定義します。
パブリック関数は、AppDesigner の コードビューにおいて、左側のコードブラウザで "関数" を選択し、[+ 関数] から [+ パブリック関数] を選択して追加します。
例えば、追加されたパブリック関数において、以下のように記述します。
methods (Access = public)
function results = call_app1(app,N)
% N: プロットするラインの数
y = rand(10,N);
plot(app.UIAxes, 1:10,y)
end
end
動作確認を行うには、以下のように実行します。
>> h = app1; % アプリの起動
>> call_app1(h,10) % パブリック関数の実行
AppDesigner におけるパブリック関数に関しては、以下の URLをご覧ください。
・プライベート ユーティリティ関数およびパブリック ユーティリティ関数の作成
